ICTのメリット・リスクを正しく知ろう
昨今「DX」だの「IoT」だの「デジタル化」だの、似た言葉が多く使われてよく分からなくなっていますよね。定義も曖昧なので益々分かりにくくなっています。
今回はその中でも特に分かりにくい「ICT」について書きます。まずは「IT」と「ICT」の違いについてです。
ITはPCで文書を作成したり、インターネットを使って情報を検索することになります。
ICTはITに加えて、携帯電話、インターネットなどの通信手段を使って情報を共有したり、コミュニケーションを取ることも含まれます。
つまりITが情報技術そのものを表す言葉であるのに対し、ICTは情報技術を活用して人やモノをつなげていくことを表す言葉となります。
ICTをわかりやすく説明するために、利用例などをまとめていきます。
■利用例
・Facebookやインスタグラムなどソーシャルメディア
・オンラインストアで商品を探しての購入
・NetflixやYouTubeなどの動画ストリーミングサービス
・Zoomなどのツールを使用したオンライン会議
・データの保存、アクセス、処理をクラウド経由で行うサービス
■ICTのメリット
・SNSなどを活用して世界中の人々と瞬時にコミュニケーションを取ることが可能
・検索エンジンのおかげで、必要な情報をすぐに手に入れることができる。
・業務プロセスの自動化等により業務の効率化
・リモートワークが可能になり、多様な働き方が実現
・eラーニングツールの出現により教育の機会の拡大
■ICTのリスク
・サイバー攻撃やデータ漏洩などのセキュリティ問題
・依存度の増加(人への依存も)
・インターネット環境やデバイス環境によって生じるデジタル格差
セキュリティ対策の強化、プライバシー保護の徹底、デジタルリテラシー教育の推進、適切な利用規範の設定、技術への持続的な教育と適応などが必要となります。
次に中小企業でも簡単に取り組めるICTの例を考えます。
■Google Workspaceのようなクラウドツールを利用することで、データを安全に保存し、どこからでもアクセスできるようにする
■Freeeのようなデジタル会計ソフトウェアを使用して、財務管理を簡単かつ効率的に行う。
■Zoomなどの遠隔会議ツールを利用してクライアントとの打ち合わせを行い、移動時間とコストを削減 などなど、費用を掛けずにできる事はたくさんあります。これからの企業は業務効率化が重要です。業務効率化はコストダウンになります。働き方改革にもつながります。ぜひ小さいことからチャレンジしてください。
かがわ経済レポート2024年3月号
ITコーディネータ 川西健雄
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