外食産業のロボット導入について_情報セキュリティマネジメント内海信一

外食産業のロボット導入について ~無人の飲食店ができる日も近い!?~

今回は、外食産業のロボット導入についてお話してみたいと思います。

みなさんも外食された際に、ロボットが調理をしたり配膳をしたりしているのを見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

チェーン店を中心に全国的にロボット導入の店舗が増えてきています。実際、経済産業省の「ロボット産業将来市場調査」によると、2020年のサービス分野におけるロボット産業の市場規模は、1兆241億円だったのに対し、2025年には2兆6462億円、2035年には4兆9568億円と右肩上がりで伸びていく予測となっています。

このように、外食産業にロボットが導入されてくる背景として、少子高齢化による人手不足があげられると思います。今もスタッフ採用ができずに苦しんでいる飲食店が多い状況ですが、これが将来的にはさらに深刻となることが予想されている中で、ロボット導入は人手不足対策として切り札となってくるという事が言えると思います。また、ロボット自体の性能も改良を重ねて実用化できるレベルになってきていたり、導入が進んでいくと価格も安くなってくるという事も、導入が加速する一因となっていると思います。

外食産業のロボット導入ですが、先駆者として知られているのは、回転ずしと言われています。低価格路線で客数をたくさんさばいていく必要があり、さらに原価率は約50%と仕入れコストが高く、人件費をぎりぎりまで低く抑える必要があったという背景もあり、人件費がかかっていた業務の一部をロボットでまかなうようになったそうです。回転レーンはもちろん、シャリロボット、汁ロボット、巻きロボットなど、さまざまなロボットが活躍していて効率化を実現しています。今後はファミレス、和食レストランなど様々なジャンルのお店でロボットが導入され、身近に感じることが多くなると思います。

ちなみに、皆さんは外食の際、ロボットが料理を運んできたらどう感じますか?「なんか味気ないな。」とか「スタッフがいるんだからスタッフが運んでくれたらいいのに。」とか思われる方もいるかもしれませんが、先ほどお話ししたとおり、人手不足はこれからますます深刻になり、少ないスタッフでたくさんのお客様に対応しなければいけなくなるため、ロボット導入は止められない流れだと思います。なので、今後は私たちの意識を変えていく必要があるのかも知れませんね。 また、ロボットの方もいろいろ改良されていて、ただ無機質に料理を運んだりするのではなく、液晶画面に動物の顔などを表示させ表情がわかるようにして、「ありがとう」とほめてあげるとにこっと笑ったり、しゃべったりしてコミュニケーションが図れるようになっていたりしていますので、子ども達にとっては、人間が運ぶより人気が出るかもしれませんね。さらに、技術が進んでいくと、全く人間がいない無人の飲食店というのも夢物語ではないかもしれませんね。

かがわ経済レポート2023年4月号
情報セキュリティマネジメント 内海信一

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