廃棄するパソコンの取り扱いについて

こんにちは、ビットコミュニケーションズの内海です。

今回は、4月という事で、新しい生活をスタートさせるにあたってパソコンを新しいものに買い替えをする方も多いのではないかと思います。そんな方のために今日は、古いパソコンを廃棄する場合の注意点についてお話できればと思います。

今まで使っていたパソコンには、写真データや作成した様々なデータばかりではなく、インターネットの閲覧履歴やクレジットカードや各種ID、パスワードといった個人情報がいっぱい入っているんですね。そのパソコンを廃棄する際、そのまま廃棄されている方って結構いるのではないかと思います。パソコンが古いからとか正常に動作しないからといって、パソコンの中に入っている個人情報が取り出せない訳ではないんですね。

また、重要な情報はゴミ箱に捨てたから安心という方もいるかもしれませんが、ゴミ箱に入れたり、そのゴミ箱を空にしたりしたからと言って、実際のデータは削除されずに残ってしまっている場合があるという事をご存知でしょうか?
皆さんが間違えて重要なデータや写真を削除してしまった場合でも、データが復活できる可能性があるのは、データ自体が完全に削除されていなかったからなんです。

このように、パソコンの中の重要なデータがきちんと削除されていない状態で廃棄されてしまった場合、悪意ある人により個人情報や重要なデータが盗み出され、予期しない用途に利用されてしまうという恐れがあるんですね。

このような被害にあわないようにするためにも、廃棄パソコンのデータ消去は自分自身の責任においてしっかり行っていく必要があるんです。

では、データを消去するにはどのような方法があるのかですが、我々が出来る方法は大きく3つほどあります。

1つ目は、データ消去ソフトを使って消去を行う方法です。
この方法は、パソコンが正常に起動するという事が条件となります。パソコンによっては最初からデータ消去ソフトが入っているものもありますので、一度確認してみて下さい。
またデータ消去ソフトは、無料のものや有料のものなど複数あります。無料だからといってデータが消去できないという事は基本的にありません。消去スピードや手間が違う位です。できればパソコンに詳しい方にソフトの選定等相談された方がいいかもしれません。

2つ目は、データ消去専門業者にお願いするという方法です。
こちらは費用がかかってしまいますが、データを確実に消去できます。
消去完了した後、適正に消去されたという証明書を発行してもらえるか等、値段だけではなく、業者選定は慎重に行う必要があります。

3つ目は、データが記録されているハードディスクやSSDといった記憶媒体をパソコンから取り外して、物理的に破壊するという方法です。急にアナログ的な方法になるのですが物理的に破壊してしまえば、データ読みよりは間違いなく不可能になりますので、一番確実な方法と言えるかと思います。
ただ、この方法は、パソコンから記憶媒体を取り外したりするのでパソコンの構造についてある程度分かっていないといけないという事もありますし、取り外した記憶媒体は結構頑丈で、外側からハンマー等で叩いても内側は壊れてないという場合もありますので、注意が必要です。

以上のように、パソコンの中には我々が思っている以上に重要なデータ等が入っています。
そのパソコンを廃棄する際は、データが漏えいしないようにしっかりと対策をしてから廃棄するようにしないといけないという事を認識して頂ければと思います。

では。