DXって何? デジタル化とDXの違いを知る

今回はDX(デジタルトランスフォーメーション)について書きたいと思います。ビジネス用語として定着してきたDXですが、わかるようでわかりにくい用語の一つかもしれませんね。

経済産業省では「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。 ここで重要なキーワードは「変革」です。デジタルツールの導入はDXではありません。デジタル化は、変革のための「手段」となります。

この「手段」が業務効率化となります。例えばコロナ禍になってZoomなどのビデオ会議システムが一般的になってきました。今まで旅費などを使って県外に移動して2時間の会議に1日使ってというのが「普通」でしたが、今は会議の時だけ机の前で会議に参加する。資料もクラウドサービスを使うことで、その場で画面共有して修正をしていく。これなんかは最もわかりやすい業務効率化の例ですね。]

現在行われている業務をオンラインへ移行させる、それがデジタル化になります。対してDXは、データとデジタル技術を手段として用いたビジネスの変革となります。

ビデオ会議システムを使うことはデジタル化。ではこれを使ってDXを考えてみましょう。例えばセミナー講師の場合、このシステムを使うことで簡単に全国から募集した受講生に対して自宅からセミナーを開催、受講料もオンラインのサービスを使うことで集金の手間も省け、今までに出来なかった業務がスタートします。今となっては当たり前の簡単な「変革」ですが数年前まで技術面やコスト面でなかなか出来ませんでした。デジタルツールが無料もしくは安価になりDXを進めやすい時代になりましたね。

このビデオ会議システムを使った講師以外の例として香川県のバス会社さんが「オンラインバスツアー」を始めたのは有名な話です。日本初(おそらく世界初)であったため多くのテレビや新聞、ネットニュースでも取り上げられました。アイデアひとつで「変革」が可能になります。

ではDX推進のためには何が必要でしょうか?まずは経営者の意識だと思います。このDXによってどのような価値を生み出し、ビジネスを変革していくかを明確にしなければいけません。経営者がブレーキを踏んでしまうというケースも多いのです。

次に重要になるのは人材育成だと思います。社内のITリテラシーが低い場合、社内だけでは取組むことが難しいため外部に委託するようになります。その場合、新しいアイデアが生まれたとしても反映までに時間がかかります。また外部に委託するにしても通訳的な人材がいるかどうかで実現までのスピードが変わってきます。

色々と書きましたが、まずは業務のデジタル化。そしてデジタル化されたものを使って新しいビジネスを考える。それがDXとなります。