AIスピーカー問題について

こんにちは、ビットコミュニケーションズの内海です。

先月AIスピーカーの問題がおこったんですが、その出来事についてお話をさせていただければと思います。

AIスピーカーというのは、インターネットに接続されているスピーカーに向かっていろいろな事を音声で伝えることでその答えを返してくれるという便利な機械の事で、例えば、音楽を聞いたり、ニュースや天気を確認したり、ネット通販で注文したりといった事ができて、今までに行った事を学習していって、よりべんりになっていくという商品なんです。最近コマーシャル等で流れているのでご存知な方もいると思います。

その便利なAIスピーカーの問題というのは、アメリカのオレゴン州に住む夫婦の会話を、アマゾンが発売しているAIスピーカーが、勝手に録音しその内容をインターネットを通じて外部に発信してしまったというものなんです!!

自宅にあるAIスピーカーが家族内の会話を勝手に録音してそれを外部に発信していたなんて、ちょっとビックリの出来事ですよね!!

夫の勤務先の従業員から電話があって、夫婦の会話を録音した不審な音声ファイルが送られてきたという事を夫に告げた事で事態が発覚したそうです。

この出来事について、アマゾンは、AIスピーカーがウィルス感染したとかハッキングを受けて遠隔操作されたとかいう事ではないと説明しています。
では、何が原因だったのでしょうか?

このAIスピーカーは、スピーカーに「アレクサ」と呼びかける事で起動して、命令に対する処理を開始する流れになっています。
夫婦の会話の中で、「アレクサ」という言葉に聞こえた音声に対して、AIスピーカーが反応してしまって、何か命令を受け付ける状態になったところで、次の夫婦の会話が、「メッセージ送信」という内容に聞こえたそうで、そのあと、AIスピーカーは「誰に?」って確認した際に、登録されているユーザーの名前が聞こえたため、その連絡先宛に会話の内容がはいったメッセージが送られてしまったという事らしいんです・・。

アマゾンが言うには、このような事が重なる事は、通常考えられないとの事なんですが、こうしたケースをさらに減らしていくための方法を探っているとの事だそうです。

意図的なものはなかったにせよ、結果的に夫婦のプライベートな会話が外部に漏れてしまったという事実がある以上、このような事が無いようにメーカーはもちろん、我々も注意していく必要があるという事を改め考えさせられた出来事だと思います。
これからすべてのものがインターネットに接続されるIoT時代になっていく中で、便利さと引き換えにプライバシーが保たれなくなっては本末転倒だと思いますので、ちょっと怖さも感じる出来事ですよね。

例えば、クラウドサーバ内に写真やデータを保存していて、そのデータが外部に漏れてしまったら重要な情報が外部に漏れてしまう事になります。
クラウドサーバで管理していると、いつでもどこでもそのデータにアクセスでき、便利なんですが、そのような危険もあるという事なんです。
もちろん、クラウドサーバはしっかりとしたセキュリティ対策を行っているとは思いますが、それも100%安全という事ではないのが現状だと思われます・・。

このように、便利さを追求しすぎるとセキュリティが弱くなってしまうし、セキュリティを強固にしすぎると便利さが無くなってしまうという裏腹な部分がある事を我々はしっかり理解しておかないといけないと思います。